電気自動車の充電器・充電設備の種類|壁付けとコンセントの違い

住宅の外壁に並んだコンセント・壁付けの充電設備・充放電設備と電気自動車、充電器の種類を紹介する記事タイトル

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電気自動車の充電器を調べると、コンセントや壁付けの設備、V2Hなど、いろいろな種類が出てきて迷いますよね。

結論から言うと、自宅に付ける電気自動車の充電設備は「コンセント型」「壁付け型」「V2H」の3つに分けて考えると選びやすくなります。毎日の充電だけならコンセント型か壁付け型、停電の備えまで考えるならV2H、という分け方です。

この記事では、それぞれの違いと、自宅の条件に合わせた選び方を紹介します。

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目次

電気自動車の充電設備は大きく2つに分かれる

先に結論

電気自動車の充電設備は、まず「普通充電」と「急速充電」に分かれます。自宅に付けるのは普通充電の設備で、急速充電器は主に高速道路や商業施設などに置かれています。

『家にも急速充電器を付けたほうがいいの?』と思う方もいるかもしれませんね。

実は、自宅での充電は普通充電が基本なんです。国のガイドブックでも、充電の基本は自宅や職場などでの「基礎充電」とされています。

種類出力の目安主な置き場所使い方
普通充電の設備3〜6kW自宅・職場・宿泊先・商業施設など長い時間つないでおく
急速充電器10〜100kW(一部100kW超もある)高速道路・道の駅・販売店など短い時間で継ぎ足す

出力の目安は、経済産業省の資料(2025年6月)で紹介されている値です。

普通充電器の中にも種類がある

普通充電の設備は、国のガイドブックで次のように分けられています。

  • コンセントタイプ(100V・200V、ケーブル無し)
  • ケーブル付きのタイプ(200V)

「普通充電器」と言う時は、このどちらかを指していることが多いです。

家族と相談する時は、こんな会話になるかもしれません。

「充電器って、ガソリンスタンドみたいな大きい機械を家に置くの?」
「家に付けるのは普通充電のほう。コンセントか、壁に付ける小さめの設備だよ」

イメージがそろうと、話が進めやすくなります。

コンセント型・壁付け型・V2Hを比べる

自宅に付ける電気自動車の充電器は、実際にはこの3つから選ぶことが多いです。

『どれも同じじゃないの?』と思うかもしれませんが、使い勝手もできることも違います。

比べる点コンセント型壁付け型(ケーブル付き)V2H(充放電設備)
できること車を充電する車を充電する車を充電する・車の電気を家に送る
ケーブル車に付属するものなどを使う設備に付いている設備に付いている
つなぐ手間毎回ケーブルを出し入れすることが多い設備のケーブルをつなぐだけ設備のケーブルをつなぐだけ
機器の費用の考え方抑えやすいコンセント型より上がりやすい3つの中で大きくなりやすい
向いている人費用を抑えたい毎日の手間を減らしたい停電の備え・太陽光と組み合わせたい
電気自動車の充電設備を、コンセント型・壁付け型・V2Hの3つで比べた図解

コンセント型の特徴

EV充電用のコンセントを壁などに付けて、車の充電ケーブルをさして使います。

設備がシンプルな分、機器の費用を抑えやすいのが良いところです。一方で、毎回ケーブルを車から出してつなぐ手間がかかることが多いです。コンセントの違いは電気自動車のコンセントで紹介しています。

壁付け型の特徴

充電ケーブルが付いた設備を、壁や柱に付けて使います。

帰宅したら、設備のケーブルを車につなぐだけで充電できます。出力は3kWや6kWのものがよく選ばれます。

出力が大きいほど充電は早く終わりますが、家の契約の容量やブレーカーにも余裕が必要になります。200Vで3kWなら15A、6kWなら30Aが流れる計算なので、どちらにするかは工事の業者と相談して決めてみてください。

V2Hの特徴

V2Hは、車を充電するだけでなく、車にためた電気を家に送れる設備です。電気自動車の充給電設備とも呼ばれます。

メーカー公式サイトには、別売のV2Hをつなげば車の電気を家へ送れる軽EVの案内があります。あるメーカーは、V2Hを使うと約2日間分の自宅の生活に車の電気を使えると案内しています。V2HについてはV2Hとはで詳しく紹介しています。

補足

V2Hに対応しているかどうかは、車によって違います。V2Hを考えている方は、乗る予定の車が対応しているかを、メーカー公式サイトや販売店で先に確かめておきましょう。

自宅の条件で、合う充電設備を選ぶ

どの充電設備が合うかは、家の条件と、何をしたいかで変わります。

ここでは、よくある条件ごとに選び方をまとめてみます。

自宅の条件・したいこと合いやすい設備理由
費用をできるだけ抑えたいコンセント型設備がシンプルで、機器の費用を抑えやすい
毎日つなぐ手間を減らしたい壁付け型ケーブルが設備に付いていて、つなぐだけで済む
毎日の走行距離が長い壁付け型(6kW)夜の短い時間で充電を終わらせやすい
停電の時に家で電気を使いたいV2H車の電気を家に送れる
太陽光発電があるV2H、または壁付け型発電した電気を車にためる使い方ができる
マンションに住んでいる管理組合と相談共用部分の工事には総会決議が必要

『結局どれがいいの?』と迷ったら、まずは「毎日の充電だけでいいか、停電の備えまでほしいか」で考えてみてください。

充電設備を選ぶ前に確かめること
  • 乗る予定の車が、200Vで普通充電できるか
  • V2Hを考えるなら、車がV2Hに対応しているか
  • 駐車場の近くに、設備を付ける壁や柱があるか
  • 家の契約の容量(アンペア)に余裕があるか
  • 補助金を使うなら、補助の対象になる設備か
自宅の充電設備を選ぶ前に確かめておきたいことをまとめたチェックの図解

補助の対象になる充電設備は、次世代自動車振興センターの「補助対象充電設備一覧」で確かめられます。

自宅に付ける工事の流れは電気自動車を自宅で充電する方法で紹介しています。

設置の工事で知っておきたいこと

どの設備を選んでも、取り付けには工事が必要です。

国のガイドブックでは、充電設備の設置工事は、施工資格を持つ電気工事士が電気設備の技術基準を守って行わなければならないとされています。自分で配線を変えることはできないと考えておきましょう。

分譲マンションの駐車場は一般に共用部分で、充電設備を付けるには管理組合の総会決議が必要です。マンションでの進め方はマンション・賃貸で電気自動車は乗れる?で紹介しています。

充電設備・V2Hの補助金の今の状況

設備の費用が気になると、補助金も確かめたくなりますよね。

2026年10月時点では、国の戸建て住宅向けの充電用コンセントの補助(令和7年度補正)は申請期間が終わっています。国のV2Hの補助(令和7年度補正)も、予算を超えたため令和8年8月27日に到着した申請までで受付が終わりました。

今使える補助を探すなら

2026年10月時点では、自治体の制度が中心です。例えば東京都には、都内の戸建て住宅に新しく付けるV2Hの補助(令和8年度)があり、原則として機器の設置の契約前に事前の申込みが必要です。受付は令和9年3月31日17時までとされています。最新の内容は、自治体の公式ページで確かめてください。

充電設備の補助金は自宅の充電設備に使える補助金で詳しく紹介しています。

ワイヤレス充電はどうなっている?

『ケーブルをつながずに充電できるワイヤレス充電はないの?』という疑問を持つ方もいますよね。

この記事で確かめた国の資料やメーカーの公式情報では、自宅での充電はケーブルでつなぐ方式が前提として案内されていました。

ワイヤレス充電を考えている方は、乗る予定の車と設備が対応しているかを、メーカーに確かめてみてください。

新しい方式の設備は、対応する車が限られていたり、補助の対象になっていなかったりすることもあります。気になる方は、販売店にこんなふうに聞いてみるのがおすすめです。

「この車は、ワイヤレスで充電できる設備に対応していますか?」
「対応していない場合、自宅にはどの充電設備を付けるのがいいですか?」

よくある失敗

「そのうちワイヤレスが普及するから」と、自宅の充電設備の準備を後回しにしてしまうことがあります。納車の時に自宅で充電できないと、しばらく外の充電スタンドに通うことになります。今乗る車で使える方式で、準備を進めておきましょう。

電気自動車の充電器でよくある相談

「家に充電器がなくても、充電スポットがあれば乗れるのでは?」

外の充電スポットだけで電気自動車に乗る、という考え方の相談です。

外の充電だけでも乗ることはできますが、充電のたびに出かける時間や、空きを待つ時間がかかります。政府は2030年までに充電インフラを30万口(公共用の急速充電器3万口を含む)にする目標を掲げていますが、近くにいくつあるかは地域で違います。

『家の近くにいくつあるか』を先に調べてから考えてみてください。

「コンビニの充電設備は、車のメーカーのカードがないと使えない?」

外の充電設備の支払い方法は、サービスによって違います。

会員カードで払う方式、スマホのアプリで払う方式などがあります。どの方法が使えるかは、各サービスの公式サイトで確かめてください。充電カードの選び方は電気自動車の充電カードで紹介しています。

「急速充電器で、充電が終わったらすぐ移動しないといけない?」

高速道路のサービスエリアなどで、食事をする時間が取れないのでは、という相談です。

急速充電器は、次に使いたい人が待っていることもあります。充電が終わる時刻をアプリなどで確かめて、終わったら早めに車を動かすようにしておくと、気持ちよく使えます。

食事や買い物をゆっくりしたい時は、普通充電の設備がある施設を選ぶのも一つの方法です。普通充電は、長くとどまる場所での充電に向いています。

「100V・200V兼用の充電ケーブルを買った。どちらで使えばいい?」

持ち運べる充電ケーブルで、100Vと200Vのどちらにも使えるものを買った、という相談です。

どちらのコンセントで使えるかは、ケーブルの製品と車の取扱説明書で確かめてください。国のガイドブックでは、200Vは100Vに比べて充電時間が半分になると紹介されています。家に200VのEV充電用コンセントがあるなら、普段はそちらを使うと充電が早く終わります。

『100Vのほうが家のどこにでもあって便利そう』と思うかもしれませんが、今ある家庭用コンセントをそのまま使うことには注意点があります。使ってよいか迷ったら、電気工事店に見てもらいましょう。

乗り換えで今の車を手放す時は

充電設備の準備が見えてくると、乗り換えの予算も気になってきますよね。

EVへの乗り換えなどで今の車を手放す時は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、充電設備の費用も含めた予算が立てやすくなります。

電気自動車の基本は電気自動車(EV)とはで紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。

販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
  • まず、控えめな下取り額を提示される
  • 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる

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ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。

比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。

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よくある質問

電気自動車の充電器は、自宅に付けないといけませんか?

付けないと乗れないわけではありませんが、毎日の充電を外で済ませることになり、手間と時間がかかります。国のガイドブックでも、自宅や職場などでの基礎充電が基本とされています。

電気自動車の充電設備は、コンセント型と壁付け型のどちらがいいですか?

費用を抑えたいならコンセント型、毎日つなぐ手間を減らしたいなら壁付け型が合いやすいです。毎日の走行距離や、家の契約容量も合わせて考えてみてください。

電気自動車の充給電設備とは何ですか?

車を充電するだけでなく、車にためた電気を家に送ることもできる設備のことで、V2Hとも呼ばれます。V2Hに対応しているかどうかは車によって違うので、乗る予定の車がV2Hに対応しているか、先に確かめておきましょう。

自宅に急速充電器を付けることはできますか?

急速充電器は、主に高速道路や商業施設などに置かれる設備です。自宅での充電は、普通充電の設備が基本と考えておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 電気自動車の充電設備は、普通充電と急速充電に分かれる
  • 自宅に付けるのは普通充電の設備で、コンセント型・壁付け型・V2Hから選ぶ
  • 費用を抑えるならコンセント型、手間を減らすなら壁付け型、停電の備えならV2H
  • V2Hに対応しているかは車によって違う
  • 補助の対象になる設備は、補助対象充電設備一覧で確かめる
電気自動車ガイド

電気自動車ガイド 編集部

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