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『電気自動車の車検費用って、ガソリン車より安いの?』と気になりますよね。オイル交換がないなら、そのぶん安くなりそうな気もします。
結論から言うと、電気自動車の車検費用は、新車から最初の車検までは重量税が免除になるぶん下がりやすいです。ただ、自賠責保険料や検査の手数料はガソリン車と変わらず、整備の費用は車の状態と依頼先で大きく変わります。
この記事では、車検費用を「法定費用」と「点検整備費用」に分けて、EVで減る項目と変わらない項目を比べていきます。
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電気自動車の車検費用は、ガソリン車より安い?
EVの車検費用で確実に差が出るのは、重量税です。新車登録の時と最初の継続車検の2回が免税になります。それ以外の法定費用はガソリン車と同じで、整備の費用は見積もりで確かめるのがいちばんです。
『EVは部品が少ないから、車検もずっと安いはず』と思っている方も多いはずです。
ところが、車検費用は大きく2つに分かれていて、EVで安くなるのはその一部なんです。
| 費用の分類 | 中身 | 払う先 |
|---|---|---|
| 法定費用 | 重量税・自賠責保険料・検査の手数料 | 国・保険会社 |
| 点検整備費用 | 点検の作業代・交換部品の代金・車検の代行料 | 整備工場・販売店など |
法定費用は、どこで車検を受けても同じ額です。差が出るのは点検整備費用のほうで、ここは依頼先や車の状態でかなり変わります。
何回目の車検かで、費用の見え方が変わる
ここが大事なところです。EVの車検費用は、何回目の車検かで変わります。
自家用乗用車の車検証の有効期間は、初回3年、2回目以降は2年です。新車から3年後の最初の車検では重量税が免除されますが、5年後の2回目の車検からは原則として本来の税率で払います。
『最初の車検が安かったから、次も同じくらい』と考えていると、2回目で驚くこともあるんですね。
車検費用の内訳で比べる:EVで減る項目・変わらない項目
車検費用を項目ごとに分けると、EVで減るのは「重量税」と「エンジン周りの整備」の2つだと分かります。自賠責保険料や手数料、タイヤやブレーキなどの点検は、ガソリン車と同じようにかかります。
電気自動車ガイドでは、車検費用の項目を1つずつ並べて、EVで減るものと変わらないものに分けてみました。
| 項目 | 分類 | EV | ガソリン車 | 差が出るか |
|---|---|---|---|---|
| 重量税 | 法定費用 | 新車の時と最初の継続車検は免除 | 車の重さとエコカー減税の要件で決まる | 出る(初回車検まで) |
| 自賠責保険料 | 法定費用 | 自家用乗用の区分で同じ額 | 自家用乗用の区分で同じ額 | 出ない |
| 検査の手数料 | 法定費用 | 普通車・小型車の区分で同じ額 | 普通車・小型車の区分で同じ額 | 出ない |
| エンジンオイル・点火装置など | 点検整備 | エンジンがないので基本的にない | 点検・交換の対象 | 出る |
| タイヤ・ブレーキ・足回り | 点検整備 | 点検の対象 | 点検の対象 | 車の状態しだい |
| 補機用のバッテリー | 点検整備 | 点検の対象 | 点検の対象 | 車の状態しだい |
| モーターなどの冷却装置 | 点検整備 | 点検の対象 | エンジンの冷却装置が対象 | 車の状態しだい |
| 車検の代行料 | 点検整備 | 依頼先の料金 | 依頼先の料金 | 依頼先しだい |

法定費用:重量税・自賠責・手数料
法定費用のうち、EVで差が出るのは重量税だけです。
重量税は、エコカー減税で新車新規検査の時に全額免除、最初の継続検査も条件を満たせば免除になります。条件は、前の車検証の満了日から15日を過ぎる日までに新しい車検証の交付を受けることと、構造を変えていないことです。
自賠責保険料は、EVかガソリン車かで区分されていません。2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から、料率が改定されます。
| 自賠責保険料(離島・沖縄県を除く) | 2026年10月31日までに始まる契約 | 2026年11月1日以降に始まる契約 |
|---|---|---|
| 自家用乗用自動車・24か月 | 17,650円 | 18,560円 |
| 軽自動車(検査対象車)・24か月 | 17,540円 | 18,660円 |
数字は損害保険料率算出機構の届出の案内によるものです。離島や沖縄県は額が違います。
検査の手数料は、持ち込みで継続検査を受ける場合(OSS申請を除く)、2026年4月1日現在で普通自動車が合計2,600円、小型自動車が合計2,500円です。これもEVとガソリン車で違いはありません。
重量税の時期ごとの扱いは、電気自動車の重量税で詳しく説明しています。
点検整備費用:エンジン周りがないぶん減る
点検整備費用は、法律で決まった点検の作業と、必要に応じた部品交換の代金です。
マイカーの定期点検は、1年ごとが29項目、2年ごとが60項目(1年ごとの29項目を含む)と国土交通省が定めています。車検の時は、この2年ごとの点検をあわせて行うことが多いですよね。
EVにはエンジンがないので、エンジンオイルや点火装置のように、ガソリン車なら点検・交換していた項目が基本的にありません。そのぶん、作業や部品の代金が減る可能性があります。
国土交通省は、EVに特化した点検基準を検討しています。その案では、エンジン・オイルやクラッチ、点火装置、燃料装置、排気の状態などは「EVでは設定不要」、補機用のバッテリーやモーターの冷却装置などは「設定する」とされています。ただし、これはまだ検討中の案で、今の法定点検の基準ではありません。
1回目と2回目の車検で、費用の項目はどう変わる?
『2回目の車検は、どの項目が増えるの?』と知りたい方のために、新車から順に項目の変化を並べました。
| 項目 | 1回目の継続車検(新車から3年後) | 2回目の継続車検(新車から5年後) |
|---|---|---|
| 重量税 | 条件を満たせば免除 | 原則として本則税率で納める |
| 自賠責保険料 | 保険期間の始まる日の料率 | 保険期間の始まる日の料率 |
| 検査の手数料 | 普通車・小型車の区分の額 | 普通車・小型車の区分の額 |
| 点検の作業 | 2年ごとの点検 | 2年ごとの点検 |
| 消耗品の交換 | 走った距離と使い方しだい | 年数がたつぶん、交換が出やすい |
表を見ると、2回目で確実に増えるのは重量税です。消耗品は年数や走った距離で変わるので、前回の点検記録簿で交換した部品を確かめておくと、見積もりの中身を読みやすくなります。
重量税の具体的な額は、車の重さで変わります。国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で、車ごとに次の車検の額を確かめられます。
点検パックに入っている場合は
販売店で車を買った時に、点検パック(定期点検をまとめて前払いするプラン)に入っている方もいますよね。
点検パックに車検の時の点検が含まれているかどうかで、車検の見積もりの見え方が変わります。含まれていれば、整備費用のうち作業代の一部が見積もりに出てこないこともあるんです。
『車検が思ったより安かった』『思ったより高かった』と感じた時は、点検パックで何が前払いになっているかを契約書で確かめてみてください。
電気自動車の車検が高いと言われるのはなぜ?
電気自動車の車検が高いと言われる時は、重量税が免除にならない2回目以降の車検だったり、タイヤなどの消耗品の交換が重なったりしていることが多いです。EVだから高くなる、と決まっているわけではありません。
『EVの車検って、むしろ高いって聞いたけど?』と不安になった方もいるかもしれませんね。
ネットでは「安い」という声と「高い」という声の両方があります。どちらになるかは、次のような条件で変わるんです。
| 高くなりやすい条件 | 理由 | 見積もりで確かめること |
|---|---|---|
| 2回目以降の車検 | 重量税の免除が終わり、本則税率で納める | 重量税の欄の額 |
| 車両重量が重い | 重量税は車の重さで決まる | 照会サービスで車ごとの額 |
| タイヤの交換が重なる | 溝が減っていれば交換が必要 | 交換の理由と部品代 |
| ブレーキまわりの整備 | 状態によって部品交換がある | 点検結果と交換の必要性 |
| 依頼先の料金設定 | 作業代や代行料は依頼先で違う | 作業項目ごとの金額 |
| 予防的な交換が多い | 今すぐでなくてよい交換が含まれる | 「今回必要か」「次回でよいか」 |
見積もりの合計額だけ見て「EVは高い」と決めてしまうことです。重量税などの法定費用と、整備費用を分けて見ると、どこで額が増えているかが分かります。
例えば、見積もりを受け取ったら、こんなふうに聞いてみてください。
「この交換は今回やらないと車検に通らないものですか?それとも次回でも大丈夫ですか?」
「タイヤは溝が少ないので今回交換したほうがいいです。こちらの部品は次回でも大丈夫ですよ」
バッテリーの点検と交換は分けて考える
『車検で駆動用のバッテリーを交換すると言われたらどうしよう』と心配な方もいるはずです。
車検の点検の対象として、国の検討中の案に出てくるのは「補機用のバッテリー」です。走るための大きなバッテリー(駆動用)とは別のものなんです。
見積もりにバッテリーの項目があったら、補機用か駆動用かを確かめてみてください。駆動用のバッテリーについては、メーカーの保証の内容も合わせて販売店に聞いておくと安心です。
PHEVの車検費用は、EVとどう違う?
PHEVの車検費用は、法定費用はEVに近く、点検整備費用はガソリン車に近いと考えると分かりやすいです。新車の重量税はPHVも免除ですが、エンジンがあるのでエンジン周りの点検・整備がかかります。
『PHEVは電気でも走るから、車検もEVと同じでしょ?』と思っている方も多いですよね。
PHEVは、モーターとバッテリーに加えてエンジンも積んでいます。だから、車検費用はEVとガソリン車の中間のような形になるんです。
- 新車新規検査の時の重量税は全額免除
- 自賠責保険料と検査の手数料は同じ区分
- 補機用バッテリーや冷却装置の点検がある
- エンジンオイルなど、エンジン周りの点検・交換がある
- 燃料装置や排気の状態も点検の対象になる
- 2028年5月以後の重量税の上乗せは、EVの2分の1が目安
PHEV車検費用を比べる時は、エンジン周りの整備の分がどれくらいかを、見積もりの項目で確かめるのがコツです。PHEVの特徴はPHEVとはでも紹介しています。
EVの車検費用の見積もりで確認すること
EVの車検費用を抑えるコツは、見積もりを「法定費用」「必要な整備」「次回でよい整備」に分けて見ることです。依頼先によってEVの扱いに慣れているかも違うので、予約の時に確かめておきましょう。
EV車検費用の見積もりは、項目が多くて分かりにくいですよね。次のチェックリストを手元に置いて見てみてください。
- 重量税の欄が、何回目の車検として計算されているか
- 自賠責保険料が、保険期間の始まる日に合った料率になっているか
- エンジンオイルなど、EVにない部品の交換が入っていないか
- タイヤやブレーキの交換は、今回必要か次回でよいか
- バッテリーの項目が、補機用か駆動用か
- 代行料や作業代の内訳が、項目ごとに分かるか
依頼先ごとの違い
車検は、販売店のほか、整備工場や車検の専門店でも受けられます。自分で検査場に持ち込むユーザー車検という方法もあります。
| 依頼先 | 向いている人 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 販売店 | メーカーの保証や点検の記録をまとめて任せたい | 点検パックの内容と、保証の条件 |
| 整備工場・車検の専門店 | 見積もりを比べて選びたい | EVの点検・整備に対応しているか |
| ユーザー車検 | 自分で点検整備と書類の準備ができる | 点検整備記録簿の作成と、検査の予約 |
ユーザー車検の流れや点検記録簿の書き方は、電気自動車の車検と点検でまとめています。
EVの整備に対応しているか確かめずに予約して、当日に「この車は扱えない」と言われてしまうことです。予約の電話で、車種とEVであることを伝えておきましょう。
電気自動車の車検費用について、知恵袋によくある相談
知恵袋では「民間の車検でも受けられる?」「車検の種目や費用はガソリン車と同じ?」「車検代はガソリン車より高い?」という相談がよく読まれています。
ここでは、電気自動車の車検費用について多く読まれている相談を、要約して紹介します。
「電気自動車の車検は、販売店以外の民間車検でもできる?」
販売店でないと受けられないのか、特別な資格が要るのか、という相談です。
車検(継続検査)を受ける場所は、EVだからといって販売店に限られているわけではありません。ただ、高電圧の部品を積んでいるEVを扱える体制かどうかは、整備工場ごとに違います。
予約の前に、「EVの車検をお願いできますか」と聞いておくのが確実です。
「電気自動車の車検の種目や費用は、ガソリン車と変わらない?」
検査の内容や費用が同じなのか、違うのかという相談です。
車検の制度そのもの(有効期間や必要な書類)は、自家用乗用車ならEVもガソリン車も同じです。自賠責保険料や検査の手数料も同じ区分です。
違いが出るのは、重量税の免除と、エンジン周りの点検・整備がないことです。点検の項目は、今は同じ法定点検の基準で行われていて、EVに特化した基準は国が検討している段階です。
「電気自動車の車検代は、ガソリン車に比べて高いの?」
EVの車検は高いと聞いて不安、という相談です。
最初の車検は、重量税が免除になるぶん下がりやすいです。一方、2回目以降は重量税がかかり、タイヤなどの交換が重なると合計額が上がることもあります。
『EVだから高い』『EVだから安い』と一言では言えないんです。見積もりを法定費用と整備費用に分けて、ガソリン車の時の見積もりと比べてみるのがおすすめです。
比べる時は、ガソリン車の時の見積もりから「エンジンオイル」「点火プラグ」などエンジン周りの項目を消してみてください。残った項目とEVの見積もりを並べると、差が出ている所がはっきりします。
車検の前は、乗り換えを考えるタイミング
車検の見積もりは、今の車に乗り続けるか、乗り換えるかを考えるいい機会です。乗り換えるなら、今の車がいくらで売れるかで、実際の負担が変わります。
今のガソリン車の車検が近づいて、『この費用を払うなら、EVに乗り換えようかな』と考える方もいるはずです。
EVに乗り換えるなら、今の車の売却額で実際の負担が変わります。販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあるので、車検の見積もりを取るのと同じタイミングで、今の車の相場も知っておくと判断しやすくなります。
- 今の車の車検の見積もりを取り、法定費用と整備費用に分けて見る
- 今の車の相場を調べ、下取りの提示額と比べる
- 乗り換え先のEVの補助金と、登録日の目安を確かめる
- 車検の満了日までに乗り換えが間に合うかを考える
普通車は、車検が切れると名義変更ができなくなります。売るつもりなら、満了日より前に手続きを終えられるよう、余裕を持って動いてみてください。
車検以外の費用も含めた年間の維持費は、電気自動車の維持費で内訳ごとに確かめられます。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
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よくある質問
電気自動車の車検費用はガソリン車より安いですか?
新車から最初の車検までは、重量税が免除になるぶん下がりやすいです。自賠責保険料や検査の手数料は同じで、整備の費用は車の状態と依頼先で変わるので、見積もりで比べるのが確実です。
PHEVの車検費用はEVと同じですか?
新車の重量税の免除はPHVも同じですが、エンジンを積んでいるので、エンジン周りの点検や交換の費用がかかります。法定費用はEVに近く、整備費用はガソリン車に近いと考えると分かりやすいです。
電気自動車の車検は、2回目から高くなりますか?
重量税の免除は新車の時と最初の継続車検の2回までなので、2回目の継続車検(新車から5年後)からは重量税がかかります。そのぶん法定費用が上がります。
EVの車検でオイル交換の代金が見積もりに入っていたら?
EVにはエンジンがないので、エンジンオイルの交換は基本的にありません。見積もりに入っていたら、どの部品のオイルや液の交換なのかを依頼先に確かめてみてください。減速機などに使う油脂類のことを指している場合もあります。
自賠責保険料はEVとガソリン車で違いますか?
自賠責保険料はEVかガソリン車かで区分されていません。自家用乗用自動車の24か月(離島・沖縄県を除く)は、2026年11月1日以降に始まる契約で18,560円です。
まとめ
- 車検費用は「法定費用」と「点検整備費用」に分けて見る
- EVで減るのは重量税(初回車検まで免除)とエンジン周りの整備
- 自賠責保険料と検査の手数料はガソリン車と同じ区分
- 2回目以降の車検や消耗品の交換が重なると、高く感じることがある
- 車検の見積もりは、乗り続けるか乗り換えるかを考えるきっかけにもなる





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