電気自動車のメリット|ガソリン車にない良さと向いている人

自宅の駐車場で充電する電気自動車と太陽光パネルのある家のイラストに、電気自動車のメリットを伝える記事タイトル

当サイトは経済産業省・国土交通省など公的機関の公開情報と自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。補助金・税制・車両の価格や性能は年度や時期で変わるため、申請や購入の前に各制度の公式ページとメーカーの公式情報で最新の内容を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

電気自動車が気になり始めると、『実際のところ、何がいいの?』と知りたくなりますよね。「環境にいい」以外のメリットがよく分からない、という方も多いはずです。

結論から言うと、電気自動車のメリットは「家で充電できて燃料代を抑えやすいこと」「税金が安いこと」「静かでなめらかな走り」の3つが中心です。

この記事では、電気自動車の良さと、そのメリットが大きい人・小さい人の違いを紹介します。

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目次

電気自動車のメリットは?先に結論

先に結論

電気自動車の利点は、燃料代・税金・走りの心地よさ・停電の時の給電など、ガソリン車にない良さがいくつもあることです。ただ、そのメリットをどれだけ受けられるかは、家で充電できるか、どのくらい走るかで大きく変わります。

まずは、電気自動車のプラス面をひと目で見てみましょう。

メリットどんな良さ?
燃料代を抑えやすい家の電気で充電すると、1kmあたりの費用が下がりやすい
ガソリンスタンドに行かなくていい寝ている間に家で充電できる
税金が安い自動車税は最も低い区分、重量税も最初は免税
静かでなめらかエンジン音がなく、出だしがスムーズ
オイル交換がないエンジンオイルの交換が不要
停電の時に頼れる給電機能があれば家電に電気を使える
補助金の対象になる国や自治体の補助金で買う時の負担を減らせる

『思ったよりたくさんある』と感じた方もいるかもしれませんね。次の章で、一つずつ見ていきます。

ガソリン車にない電気自動車の良さ

燃料代を抑えやすい

電気自動車の強みとして、まず挙がるのが燃料代です。

電気代は1kWhあたり31円(家電公取協の目安単価)で計算してみますね。ガソリン代は1リットル170円(資源エネルギー庁・2026年10月5日調査のレギュラー全国平均)です。

車(仮の条件)1kmあたりの燃料代
電気自動車(1kWhで6km走る)約5.2円
ガソリン車(1Lで15km走る)約11.3円

この単価で計算すると、家で充電する電気自動車は、ガソリン車のおよそ半分の燃料代で走れます。

例えば、自宅に駐車場があり、平日に片道20kmを通勤する場合を考えてみましょう。月に20日通うと、通勤だけで月800kmです。

月800km走った場合1か月の燃料代
電気自動車(1kWhで6km走る)約4,130円
ガソリン車(1Lで15km走る)約9,070円

1か月で約5,000円、1年にすると約6万円の差になる計算です。

ただ、外の急速充電が中心になると、料金の仕組みによっては差が小さくなります。

ガソリンスタンドに行かなくていい

自宅に充電設備があれば、帰ってきてケーブルをつなぐだけです。

『給油のためにわざわざ寄り道するのが面倒』と感じている方には、これがいちばんうれしい変化かもしれません。朝には充電が終わっているので、毎日の移動ならスタンドに行く必要がほとんどなくなります。

例えば、家族とのこんなやり取りも変わってきます。

「帰りにガソリン入れていかないと」
「家に着いたら充電しておけばいいよ」

税金が安い

自家用の乗用車のEVは、自動車税の税率表で「総排気量1.0リットル以下(電気自動車を含む)」の区分に入ります。令和元年10月1日以後に初めて登録した車なら、年25,000円です。

さらに、新車を登録した翌年度は、グリーン化特例でおおむね75%軽くなります。これは1年度分だけの軽減です。

重量税も、新車の時と最初の車検は免税です。また、ガソリン車は13年を超えると自動車税が重くなりますが、電気自動車はその対象外です。

税の今後について

令和8年度の税制改正大綱では、令和10年度以後に新しく登録したEVの乗用車について、車両重量に応じた課税にする方針が示されています。税率は令和9年度の税制改正で決まる予定で、まだ決まっていません。

補助金で買う時の負担を減らせる

電気自動車は、国のCEV補助金の対象になる車が多くあります。

2026年10月時点で、次世代自動車振興センターの補助対象車両一覧から読み取れる上限は、普通車のEVで130万円、軽EVで58万円です。額は車種やグレード、登録する日で変わります。

お住まいの自治体の補助金と一緒に使える場合もあります。ただ、補助金を受けた車は、自家用なら登録から4年の保有期間がある点も覚えておきましょう。

静かで、出だしがなめらか

電気自動車はエンジンがないので、走っている時の音や振動が少なめです。

モーターは動き出しから力を出せるので、信号からの発進もスムーズです。夜の住宅街で、エンジン音を気にせず出入りできるのもうれしいところですよね。

走りの感覚は電気自動車の運転感覚で詳しく紹介しています。

オイル交換がない

エンジンがないので、エンジンオイルの交換は必要ありません。

ただ、点検やタイヤ、ブレーキまわりのメンテナンスはガソリン車と同じように続きます。

停電の時に家電が使える

給電機能を持つ車なら、停電の時やアウトドアで家電に電気を使えます。

最大1,500Wのコンセントを車内に備えた車や、V2Hという機器を通して家に電気を送れる車もあります。どの機能があるかは車種で違うので、カタログで確かめてみてください。

家とつなぐ仕組みはV2Hとはで紹介しています。

走る時のCO2を減らせる

環境省は、再生可能エネルギー由来の電気で走れば、走行時のCO2はゼロになるとしています。

環境省の委託調査の報告書では、電池を作る時のCO2はガソリン車より多いとされています。そのうえで、発電と電池製造を合わせると、ガソリン車の走行と燃料製造を下回るとまとめられています。

メリットが大きい人・小さい人

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

電気自動車のメリットは、誰にとっても同じ大きさではありません。電気自動車ガイドでは「自宅で充電できるか」「走る距離」「使い方」の3つで分けて考えています。

見るところメリットが大きい人メリットが小さい人
自宅で充電できるか戸建てで駐車場に充電設備を付けられるマンションで充電設備がない
走る距離毎日の通勤や送り迎えで距離を走る月に数回、近所を走る程度
使い方1日の移動が決まっていて、遠出は少ない長距離の移動や急な遠出が多い
今の車排気量が大きく、燃料代や税金が高い燃費のいいハイブリッド車
住まいと暮らし停電への備えや静かさを重視する給油の手間が気にならない
電気自動車のメリットが大きい人と小さい人を自宅充電・走る距離・使い方で分けた判断表の図解

『自分は小さい人のほうに当てはまるかも』と思った方も、がっかりしなくて大丈夫です。

メリットが小さいなら、今の車に乗り続ける、ハイブリッド車やPHEVを選ぶ、というのも十分に正しい選択です。

メリットを受けやすいかのチェック
  • 自宅の駐車場に充電設備を付けられる
  • 1日に走る距離が、だいたい決まっている
  • 年に1万km前後、またはそれ以上走る
  • 今の車の燃料代や税金が高いと感じている
  • 遠出の時に、途中で充電の時間をとれる

当てはまる数が多いほど、電気自動車の良さを感じやすくなります。

『3つくらいしか当てはまらない』という時は、まずレンタカーや試乗で、普段の使い方に合うかを確かめてみるのがおすすめです。

PHEVでも受けられる良さ

『遠出が多いから、電気自動車はまだ不安』という方には、PHEVという選び方もあります。

PHEVは、近い距離は電気で走り、遠出の時はガソリンで走れる車です。家で充電すれば、毎日の近い移動では電気自動車に近い良さを受けられます。

良さ電気自動車PHEV
家で充電して走るできる近い距離ならできる
ガソリンスタンドに行かない毎日の移動なら行かずに済む遠出の時は給油する
遠出の安心充電の計画が必要給油ですぐ走れる

違いはPHEVとはで詳しく紹介しています。

メリットを活かすためのコツ

せっかく電気自動車にするなら、良さをしっかり受け取りたいですよね。

メリットを活かす手順
  1. 自宅で充電できるか、工事の見積もりを取って確かめる
  2. 電気の料金プランを見直して、夜に充電しやすくする
  3. 補助金の対象車と額を、登録する予定の日で確かめる
  4. 遠出の時の充電スポットを、事前に調べる習慣をつける
電気自動車のメリットを活かすための自宅充電・料金プラン・補助金・充電計画の手順を示した図解

国の資料では、時間帯別の電気の契約なら、夜の充電の電気代は昼のおよそ三割前後と説明されています(2017年の資料・契約によって違います)。今の契約を一度見直してみると、燃料代の良さがさらに活きてきますよ。

よくある相談:電気自動車のメリットについて

ここでは、ネットの相談サイトでよく見かける声を要約して紹介します。

相談1 電気自動車の利点と欠点を教えてほしい

電気自動車の利点、欠点、問題点を知りたいという相談です。とても多くの人が見ている質問でした。

利点は、この記事で紹介した燃料代、税金、静かな走り、給電などです。

欠点は、車両価格が高めなこと、外での充電に時間がかかること、寒い日に航続距離が短くなりやすいことなどです。欠点のほうは電気自動車のデメリットで詳しく紹介しています。

相談2 月400kmほど走る。電気自動車のメリットは大きい?

今のガソリン代が月1万6,000円から2万円ほどで、月に400kmくらい走るという方の相談です。

この記事の前提(1kWhあたり31円、1kWhで6km走る)で計算すると、400km分の電気代は約2,070円です。

家で充電できるなら、今のガソリン代と比べて差は大きくなりそうです。ただ、外の急速充電が中心になると、差は小さくなります。

回答のポイント

今のガソリン代と、走る距離から出した電気代を並べてみてください。家で充電できるかどうかが、メリットの大きさを分けるいちばんの点です。

相談3 補助金や減税は、普及するまでの一時的な制度では?

補助金や減税は、一定の割合まで普及するまでの制度だから、メリットとは言えないのでは、という意見です。

たしかに、補助金は年度ごとに内容が変わり、税も令和10年度以後に新しく登録するEVから見直す方針が示されています。

なので、補助金や減税は「買う時点での条件」として、その時の公式の情報で確かめるのが大切です。燃料代や静かな走りのように、制度に左右されないメリットと分けて考えてみてください。

今の車を手放す時は

電気自動車のメリットが大きいと分かったら、今の車をどうするかも考えておきたいところです。

EVへの乗り換えなどで今の車を手放す時は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、乗り換えるかどうかを判断しやすくなりますよ。

今の車の売却額を差し引けば、補助金と合わせて、電気自動車に乗り換える時の実際の負担がはっきりします。

乗り換え前に並べたい数字
  • 新しい電気自動車の車両価格と補助金の額
  • 自宅の充電設備の見積もり
  • 今の車の下取り額と、買取店の査定額

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

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販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

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  • まず、控えめな下取り額を提示される
  • 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる

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ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。

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よくある質問

電気自動車のいちばんのメリットは何ですか?

人によって違いますが、家で充電できる人にとっては燃料代を抑えやすいことが大きいです。ガソリンスタンドに行かなくていい手軽さや、税金の安さ、静かな走りもよく挙がります。

電気自動車のメリットは、マンションに住んでいても受けられますか?

充電設備がない場合は、外の充電に頼ることになり、燃料代の良さや手軽さは小さくなります。税金や走りの良さは住まいに関係なく受けられます。

電気自動車の強みは、ハイブリッド車と比べても大きいですか?

燃費のいいハイブリッド車と比べると、燃料代の差は小さくなります。一方で、税金の区分、オイル交換がないこと、給電機能などは電気自動車ならではの良さです。

電気自動車の利点は、年に数千kmしか走らなくてもありますか?

燃料代の差は走る距離に比例するので、走る距離が短いと小さくなります。それでも、税金の区分や静かな走り、停電の時の給電などの良さは受けられます。車両価格の差を何年で取り戻せるかも、あわせて考えてみてください。

電気自動車のメリットは、これからも続きますか?

燃料代や走りの良さは車の仕組みによるものです。補助金や税の扱いは年度や制度の見直しで変わるので、買う時点で公式の情報を確かめておきましょう。

まとめ

電気自動車のメリットは、燃料代、税金、静かな走り、停電の時の給電など、ガソリン車にない良さがそろっていることです。

ただ、その良さを大きく受けられるかは、家で充電できるかと、走る距離しだいです。

ガソリン車との違いは電気自動車とガソリン車を比較にまとめています。全体像は電気自動車(EV)とはでまとめています。

この記事の要点
  • 電気自動車の良さは、燃料代・税金・静かな走り・オイル交換なし・給電など
  • 家で充電すると、1kmあたりの燃料代はガソリン車のおよそ半分になりやすい
  • メリットの大きさは、自宅充電・走る距離・使い方で変わる
  • 補助金や税の扱いは年度で変わるので、買う時点で確かめる
  • メリットが小さい人は、今の車やハイブリッド車・PHEVも正しい選択
電気自動車ガイド

電気自動車ガイド 編集部

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