電気自動車の火災・安全性|燃えやすい?事故の時の注意

盾のマークと乗用車のイラストに「電気自動車の安全性」の文字

当サイトは経済産業省・国土交通省など公的機関の公開情報と自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。補助金・税制・車両の価格や性能は年度や時期で変わるため、申請や購入の前に各制度の公式ページとメーカーの公式情報で最新の内容を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

電気自動車が燃えている動画やニュースを見て、『大きな電池を積んでいて、安全性は大丈夫なの?』と不安になった方も多いはずです。

結論から言うと、電気自動車がガソリン車より燃えやすい、燃えにくいと言い切れる公的な比較は、この記事の調査では見つかりませんでした。それよりも、事故や水害の時に「高い電圧の電池を積んでいる車」として正しく動けるかが大事です。

この記事では、事故・水害・充電中の場面ごとに、気を付けることと取るべき行動を紹介します。

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目次

電気自動車の安全性は?燃えやすいの?

先に結論

電気自動車の火災件数や、ガソリン車と比べて燃えやすいかどうかを示す、消費者向けの公的な資料は確認できませんでした。ただ、高い電圧の電池を積んでいるため、事故や浸水の後に「むやみに触らない」ことは、国土交通省も呼びかけています。

『燃えやすいかどうか、はっきり教えてほしい』と思いますよね。

ただ、根拠のない数字で「燃えやすい」「燃えにくい」と言い切るのは、どちらも誤解のもとになります。ここでは、公的な機関やメーカーが案内している範囲で話を進めますね。

よく聞く不安確かめられること
電気自動車は燃える・発火しやすい?消費者向けの公的な比較は確認できない
水没すると感電する?国土交通省は、むやみに触らないよう呼びかけている
事故の後は大丈夫?高い電圧の電池があるため、自分で対処しない
充電中は危なくない?充電設備の工事は電気工事士が基準を守って行う決まり

「電気自動車は燃える車」というイメージが広がりやすいのは、燃えている映像が目立ちやすいからかもしれません。ぶつかった時の安全性能や、運転を助ける装備は車ごとに違うので、気になる車種はメーカーの公式サイトで確かめてみてください。

安全性のデメリットとして挙げられることの多くは、知っておけば落ち着いて動ける内容です。一つずつ見ていきましょう。

事故・水害・充電中、場面ごとに気を付けること

ここが大事なところです

電気自動車ならではの注意は「高い電圧の電池に触らない」「自分で直そうとしない」の2つに集約されます。場面ごとに、取るべき行動を先に知っておくと安心です。

場面電気自動車で気を付けること取るべき行動
事故にあった時車体の下などに高い電圧の電池がある安全な場所に離れ、通報する時に電気自動車だと伝える
煙やにおいがする時電池から発火するおそれがある車から離れ、119番に連絡する。自分で消そうとしない
浸水・冠水した時感電やショートによる火災のおそれ自分で動かさず、販売店か整備工場に相談する
充電中に異常を感じた時充電設備やケーブルの不具合充電を止め、設備の管理者や販売店に相談する
自宅で充電する時漏電を防ぐ設備かどうか電気工事士に工事してもらい、専用のコンセントを使う
電気自動車で事故・水害・充電中のそれぞれの場面に気を付けることと、取るべき行動を並べた図解

『そんなに気を付けることがあるなら、怖い乗り物なのでは』と感じるかもしれませんね。

でも、どの行動も「慌てて触らない」「専門の人に任せる」が中心です。ガソリン車の事故でも大切なことと、そう大きくは変わりません。

事故の後、車を運んでもらう時

事故や故障で車を運んでもらう時は、電気自動車であることを先に伝えておきましょう。

日産は、電池切れで動けなくなった電気自動車をけん引する時について、短い距離にとどめ、4WDの車は四輪を持ち上げて運ぶよう案内しています。運び方にも車の種類による違いがあるので、伝えておくと話が早いですよ。

外の充電器を使う時の小さな注意

外の充電器を使う時は、ケーブルやコネクターに傷や焦げがないかを、つなぐ前にさっと見ておくと安心です。

『いつもと違う音がする』『焦げたようなにおいがする』と感じたら、無理に続けず充電を止めてください。設備に書かれている連絡先に知らせると、次に使う人の安全にもつながります。充電の基本は電気自動車の充電の基本で紹介しています。

電気自動車の火災・発火:もしもの時の動き方と消火方法

先に結論

電気自動車から煙が出たり、燃えたりした時は、自分で消そうとせず、すぐに車から離れて119番に連絡するのが基本です。消火の方法は、消防の専門の手順に任せましょう。

電気自動車の火災の消火方法については、知恵袋でも「普通に放水していいの?」「泡で消えるの?」という相談が読まれています。

消防庁には、消防機関に向けた電気自動車などの事故の活動要領があります。つまり、消火は専門の知識を持つ消防に任せる前提で考えるのが正解です。

車から煙や異常なにおいがした時
  1. 落ち着いて、安全な場所に車を止める
  2. 電源を切り、同乗者と一緒に車から離れる
  3. 119番に連絡し、電気自動車であることを伝える
  4. 後続車に気を付けながら、離れた場所で待つ
  5. 落ち着いたら、加入している自動車保険の窓口と販売店に連絡する

119番に連絡する時は、例えばこんなふうに伝えると、状況が伝わりやすくなります。

「車から煙が出ています。電気自動車です。乗っていた人は全員車から離れています」

「分かりました。車には近づかずに待っていてください」

電気自動車から煙や異常なにおいがした時に、止める・離れる・通報する順番を示した手順の図解
よくある失敗

車内に置いた荷物を取りに戻ったり、手持ちの消火器で無理に消そうとしたりするのは危険です。命より大事な荷物はない、と考えて、まずは離れてください。

電池の発火を防ぐためにできること

普段の使い方でできるのは、電池に強い衝撃を与えない、異常があれば早めに点検を受ける、といった基本です。

メーカーは、電池を長持ちさせる使い方として「高温での長い保管を避ける」「満充電のまま長く置かない」などを案内しています。電池の基本は電気自動車のバッテリーで紹介しています。

火災事故の時の保険とメーカーの保証

『もし電池から火が出てけがをしたら、メーカーが保証してくれるの?』という相談も見られます。

メーカーの保証は、製造上の不具合などが対象で、条件は保証書ごとに違います。車の損害は自動車保険の補償内容とも関わるので、どの特約を付けているかを一度見ておくと安心です。くわしくは電気自動車の自動車保険をどうぞ。

水没・浸水で感電しないために

先に結論

国土交通省は、浸水・冠水した車は自分でエンジン(電源)をかけず、販売店か整備工場に相談するよう呼びかけています。電気自動車やハイブリッド車は高い電圧の電池を積んでいるので、むやみに触らないことが大切です。

『水につかった車に触ったら、感電するの?』という不安はとても多いですよね。

国土交通省によると、水に浸かった車は、見た目に問題がなさそうでも、感電事故や電気系統のショートによる火災が起こるおそれがあります。

浸水・冠水した時のチェック
  • 自分で電源を入れて動かそうとしない
  • 高い電圧の電池や配線にむやみに触らない
  • 販売店か整備工場に連絡して相談する
  • 発火のおそれがあるので、補機バッテリーのマイナス側を外せるなら外し、テープで覆う

また、国土交通省は、電気自動車やハイブリッド車は駆動用の電池に水が入ると止まるおそれがあると案内しています。水深が床面を超えたら危険、というのが目安です。

冠水した道には入らないのが一番の対策

国土交通省は、水深がドアの下の端にかかると内側からドアを開けにくくなり、ドアの高さの半分を超えるとほぼ開けられなくなると注意しています。

『電気自動車はマフラーがないから、水の中も走れるのでは?』と思う方もいるかもしれませんね。でも、車が止まるおそれやドアが開かなくなるおそれは同じなので、冠水した道は避けて引き返すのが安全です。

水の深さの目安起こりうること取るべき行動
床面を超える駆動用の電池に水が入り止まるおそれ進まずに引き返す
ドアの下の端にかかる内側からドアを開けにくくなる早めに車から出ることを考える
ドアの高さの半分を超えるドアがほぼ開けられなくなる窓などからの脱出も考える

水没した時の判断は電気自動車が水没・冠水したらで詳しく紹介しています。

漏電・盗難・落雷・電磁波など、ほかに気になる安全性

先に結論

漏電対策の基本は、充電設備を資格のある人に正しく工事してもらうことです。盗難や落雷、電磁波の人体への影響は、電気自動車だけの特別な公的注意を確認できなかったため、メーカーの案内を基準に考えましょう。

漏電対策は「正しい工事」から

経済産業省と国土交通省のガイドブックでは、充電設備の工事は、電気工事士の資格を持つ人が技術基準を守って行わなければならないとされています。

200Vのコンセントを新しく付けるなら、電気自動車の充電用のコンセントを選ぶよう案内されています。今ある100Vのコンセントを使う場合にも注意点があるので、自己判断せず工事の業者に相談してみてください。

盗難への備え

電気自動車の盗難について、ガソリン車と分けた公的な注意は確認できませんでした。ドアの鍵をかける、車内に貴重品を置かないといった基本は同じです。

最近は、充電口をロックする機能を加えた軽EVもあります。自宅で充電している間のいたずらが気になる方は、こうした機能があるかも見てみましょう。

落雷・電磁波の人体への影響

落雷の時の扱いや、電磁波の人体への影響について、電気自動車だけを対象にした公的な注意は、この記事の調査では見つかりませんでした。

『なんとなく不安』という気持ちは自然なことです。気になる時は、車の取扱説明書や販売店で確かめるのが確実ですよ。

「雷の日に乗っていても大丈夫ですか?」

「取扱説明書に注意書きがあるので、一緒に確かめてみましょう」

販売店ではこんなふうに、気になることをそのまま聞いてみてください。

今の車を手放して乗り換えるなら

安全面も納得したうえで電気自動車へ乗り換える時は、今の車をどうするかも考えておきましょう。下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、先に相場を知っておくと判断しやすくなります。

電気自動車の安全性について知恵袋でよくある相談

先に結論

多く読まれているのは「電気自動車の火災は放水で消していいの?」「スマホの電池みたいに発火しない?」という相談です。どちらも、自分で対処せず専門家に任せる、が答えの中心になります。

「電気自動車の火災は、普通に放水して消していいの?」

駐車場で電気自動車が燃え、消防が放水している動画を見た、という相談です。

消火の方法は、消防機関に向けた活動要領にもとづいて、消防が判断するものです。一般の人が自分で消そうとするのではなく、離れて119番に連絡するのが一番です。

「スマホの電池みたいに、車の電池も発火しない?」

パソコンやスマホの電池が発火した話を聞いて、車の大きな電池は大丈夫か、という相談です。

電気自動車の電池がどのくらい発火しやすいかを示す公的な比較は、確認できませんでした。ただ、メーカーは電池の状態を点検で確かめています。異常を感じたら早めに販売店で見てもらいましょう。

「発火が怖いから、ハイブリッド車の方が安全?」

電池からの発火が怖くて電気自動車に乗れない、という声もあります。

ハイブリッド車やPHEVも、高い電圧の電池を積んでいる点は同じです。国土交通省も、浸水時の注意をハイブリッド車と電気自動車の両方に向けて出しています。車の種類より、もしもの時の動き方を知っておくことが大事なんです。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

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販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
  • まず、控えめな下取り額を提示される
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よくある質問

電気自動車はガソリン車より燃えやすいですか?

電気自動車とガソリン車の燃えやすさを比べた、消費者向けの公的な資料は確認できませんでした。根拠のない比較にとらわれず、もしもの時に車から離れて通報する動き方を知っておくことが大切です。

電気自動車が燃えたら、どう消火すればいいですか?

自分で消そうとせず、車から離れて119番に連絡し、電気自動車であることを伝えてください。消火は、消防機関向けの活動要領にもとづいて消防が行います。

電気自動車が水没したら感電しますか?

国土交通省は、水に浸かった車は感電事故や電気系統のショートによる火災のおそれがあると案内しています。自分で電源を入れず、高い電圧の電池にむやみに触らず、販売店か整備工場に相談してください。

家で充電する時の漏電が心配です。

充電設備の工事は、電気工事士の資格を持つ人が技術基準を守って行う決まりです。電気自動車の充電用のコンセントを選び、自己判断で工事をしないことが漏電対策の基本です。

まとめ

この記事の要点
  • 電気自動車が燃えやすいかを比べた、消費者向けの公的な資料は確認できない
  • 煙や火が出た時は、自分で消さず車から離れて119番に連絡する
  • 浸水した車は自分で動かさず、高い電圧の電池にむやみに触らない
  • 漏電対策の基本は、電気工事士による正しい充電設備の工事
  • 盗難や落雷、電磁波は、メーカーの案内と取扱説明書で確かめる
電気自動車ガイド

電気自動車ガイド 編集部

電気自動車(EV)の仕組み・充電・補助金・税金・費用、ガソリン車からの乗り換えと今の車の手放し方まで、公的機関とメーカーの公式情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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