電気自動車のSUV|選び方と4WD・航続距離の見方

山あいの充電スタンドで充電中のSUVと「電気自動車のSUV」の文字

当サイトは経済産業省・国土交通省など公的機関の公開情報と自動車メーカーの公式情報をもとに編集部が独自に執筆しています。補助金・税制・車両の価格や性能は年度や時期で変わるため、申請や購入の前に各制度の公式ページとメーカーの公式情報で最新の内容を確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

次の車は電気自動車のSUVにしようかな、と考えている方も多いはずです。でも車種が増えてきて、『4WDは要る?』『航続距離はどれくらい見ればいい?』と迷いますよね。

結論から言うと、SUVタイプのEVは「2WDか4WDか」と「自分の1日の移動距離に対して航続距離に余裕があるか」の2つで絞ると選びやすくなります。

この記事では、国産と輸入のSUVのEVを公式値で並べた表と、4WDを選ぶかどうかの判断のしかたを紹介します。

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目次

電気自動車のSUVはどんな人に向いている?

先に結論

電気自動車のSUVは、自宅で充電できて、家族での移動や荷物の多いお出かけが多い人に向いています。雪道や坂道をよく走るなら4WDも候補です。反対に、外の充電器だけに頼る使い方なら、HVやPHEVのSUVのほうが気楽なこともあります。

『EVって小さい車が多いイメージだけど、SUVもあるの?』と思う方もいるかもしれませんね。

実は、国産メーカーも輸入メーカーも、EVの主力はSUVタイプが多いんです。床下に電池を積むため、車高と室内の広さを取りやすい形と相性が良いと言われています。

あなたの使い方SUVのEVが合いやすいほかの選択肢も考えたい
充電する場所自宅の駐車場で充電できる外の充電器に頼るしかない
乗る人数と荷物家族やアウトドアの荷物が多いほぼ1人で近場の移動
走る道雪道・坂道・未舗装路も走る市街地の平らな道が中心
予算補助金を使っても予算に収まるまずは手頃な価格を優先したい

右の列が多い方は、軽EVやコンパクトなEV、HVのSUVも比べてみてください。EVそのものの基本は電気自動車(EV)とはで紹介しています。

国産・輸入の電気自動車SUVを航続距離で並べると

ここが大事なところです

ここでは人気の順位ではなく、メーカー公式サイトに載っている一充電走行距離(WLTCモード)の長い順に並べています。数字は2026年10月時点のメーカー公式サイト掲載のもので、価格はメーカー希望小売価格(消費税込)です。

「電気自動車SUVランキング」で探すと、売れ筋の順位を知りたくなりますよね。ただ、SUVのEVだけの販売台数を公的に確かめられる統計は見当たらないため、この記事では公式値で比べます。

車種(グレード)駆動一充電走行距離価格
トヨタ bZ4X ZFWD746km5,500,000円
スバル ソルテラ ET-SSFWD746km5,170,000円〜
トヨタ bZ4X Touring ZFWD734km5,750,000円
レクサス RZ350e version LFWD733km7,900,000円
ヒョンデ IONIQ 5公式サイトで確認703km(上位グレード)4,994,000円〜
トヨタ bZ4X Touring Z4WD690km6,400,000円
トヨタ bZ4X Z4WD687km6,000,000円
スバル ソルテラ ET-SSAWD687km5,610,000円〜
日産 アリア B92WD640km(19インチ)7,467,900円〜
ヒョンデ KONA公式サイトで確認616km(Voyage)3,872,000円〜
日産 アリア B9 e-4ORCE4WD610km(19インチ)8,072,900円〜
VW ID.4公式サイトで確認587km(Pro)5,287,000円〜
レクサス RZ550e F SPORTAWD582km9,500,000円
スズキ e VITARA Z2WD520km4,488,000円
スズキ e VITARA Z4WD472km4,928,000円
日産 アリア B62WD470km6,675,900円〜
スズキ e VITARA X2WD433km3,993,000円

一充電走行距離は、決められた試験条件での値です。各メーカーも、実際に走れる距離は気温や渋滞、エアコンの使い方、運転のしかたで大きく変わると注記しています。

トヨタの電気自動車SUVは2車種

トヨタの電気自動車SUVは、bZ4Xと、荷室を広げたbZ4X Touringです。bZ4X Touringの荷室容量は619Lと公表されています。

トヨタの車種全体の見方はトヨタの電気自動車で紹介しています。

中国や欧州のメーカーのSUVは?

BYDのATTO 3やSEALION 7、ボルボのEX30、BMWやメルセデス・ベンツの電気自動車SUVも日本で販売されています。

これらはこの記事の調査で公式ページの数値を確かめられなかったため、表には載せていません。価格や航続距離は、それぞれの日本の公式サイトで確認してみてください。

電気自動車のSUVを2WDと4WD、航続距離と車重の見方で比べる時の考え方を並べた図解

2WDか4WDか?「雪道・航続距離・車重」で比べる見方

先に結論

電気自動車の4WD(四駆)は、同じ車種なら2WDより一充電走行距離が短く、価格は高めになる傾向が上の表から読み取れます。雪道や坂道を走る機会がどれくらいあるかで決めると、後悔が少なくなります。

『どうせなら4WDのほうが安心でしょ』と考えがちですよね。

ただ、表を見ると、bZ4X Zは2WD(FWD)が746kmなのに対して4WDは687kmです。e VITARA Zも、2WDが520kmに対して4WDが472kmです。安心を取るか、距離と価格を取るかの選択になるんです。

比べるところ2WD(FWD)4WD(四輪駆動)
雪道・ぬかるみ冬用タイヤで備える発進や坂道で安心感がある
一充電走行距離長めになりやすい同じ車種なら短めになりやすい
価格抑えやすい高めになりやすい
車重軽めになりやすいモーターが増える分重くなりやすい
向いている人市街地・高速が中心雪国・山道・未舗装路をよく走る

EV車の4WDはどんな仕組み?

EV車の4WDは、前と後ろの車輪にそれぞれモーターを付けて動かす方式がよく見られます。ただ、方式や制御は車種ごとに違うので、気になる方は各メーカーの公式サイトの説明を読んでみてください。

ガソリン車のように、前後をつなぐ長い軸が要らない車もあります。そのため、4WDでも室内の広さが変わりにくい、と説明されることがあります。

車重は「止まる・曲がる」とタイヤに響く

電気自動車は電池を積んでいるぶん、同じくらいの大きさのガソリン車より重くなりやすい乗り物です。4WDになると、さらに重くなる傾向があります。

重い車は止まるまでの距離が伸びやすく、タイヤの減りも早くなりがちです。車両重量は各車の主要諸元に載っているので、候補の車で見比べておきましょう。

4WDを選ぶか迷った時のチェック
  • 冬に雪が積もる道を、月に何回くらい走るか
  • 自宅の前や職場に急な坂があるか
  • 冬用タイヤだけで今まで困ったことがあるか
  • 4WDにした時に減る航続距離でも足りるか
  • 価格の差を補助金や今の車の売却額で埋められるか

寒さで航続距離が短くなる理由は電気自動車は冬に弱い?で、走れる距離の考え方は電気自動車の航続距離でくわしく紹介しています。

SUVのEVを買う前に見ておきたい補助金と充電

先に結論

SUVのEVは価格が高めですが、国のCEV補助金の対象になっている車種が多くあります。補助額は車種とグレード、登録する日で変わるので、見積もりの前に確かめておきましょう。

『補助金って、どの車も同じ額じゃないの?』と思っている方も多いはずです。実は、車種ごとにかなり違うんです。

次世代自動車振興センターの公表(2026年10月13日現在)では、2026年度に申請できる国のCEV補助金(令和7年度補正予算分)の額は次のとおりです。

車種(グレード)2026年4月1日〜12月31日の登録2027年1月1日以降の登録
トヨタ bZ4X Z(FWD)130万円130万円
スバル ソルテラ ET-SS129万円129万円
日産 アリア B6129万円100万円
スズキ e ビターラ X127万円98万円
ヒョンデ IONIQ 5 Voyage87万円47万円

普通のEVの補助額の上限は130万円です。受付終了の見込みは「2026年12月上旬〜12月下旬目処」と公表されていますが、申請状況で前後する可能性があります。

よくある失敗

「補助金が出るはず」と思い込んで、登録日によって額が下がることに気付かないケースです。申請前に、次世代自動車振興センターの公式ページで最新の対象車と額を確かめてみてください。

補助額の決まり方は補助金の対象車と金額で紹介しています。

充電の環境もSUV選びの一部

SUVのEVは電池が大きい車が多く、満充電までの時間も長くなりがちです。自宅で一晩かけて充電できるかどうかで、使い勝手が大きく変わります。

普通充電器の出力は3〜6kWほど、急速充電器は10〜100kWほどとされています。遠出が多い方は、急速充電でどれくらい足せるかも販売店で聞いておきましょう。

スバルのソルテラ改良モデルは、マイナス10℃の時の急速充電(10%から80%)が約28分(従来は約55分)になったと発表しています。寒い地域の方は、こうした寒さへの対策もチェックしてみてください。

電気自動車のSUVでよくある相談

ここが大事なところです

知恵袋でよく見かけるのは、「なぜEVはSUVばかりなのか」「EVやHVには4WDがないのか」といった素朴な疑問です。順番に答えていきますね。

「なぜ電気自動車はSUVが多いの?」

電気自動車は床下に大きな電池を積むため、床が高くなりやすい形をしています。車高のあるSUVなら、室内の広さを保ったまま電池を載せやすいんです。

「EVやハイブリッドには4WDがない?雪国のことを考えていないの?」

これはよくある誤解です。表のとおり、bZ4X、ソルテラ、アリア、e VITARAには4WD(AWD)が用意されています。

「雪国に住んでいるけど、EVだと選べる車がないと思っていた」

「4WDもあるし、2WDとの距離の差を見て選べるんだね」

こんなふうに、まずは公式サイトで駆動方式の欄を見てみてください。

「4WDは2モーターが主流になるの?」

前後に1つずつモーターを置く方式が多く見られますが、車種によって違います。どの方式かよりも、雪道での安定感と航続距離の差を試乗で確かめるほうが、選ぶ時には役に立ちますよ。

補足

「数年後の下取り価格はどうなる?」という相談もよく見かけます。買取価格の相場は公的な基準がないので、この記事では金額を書いていません。売り時の考え方は電気自動車のリセールバリューで紹介しています。

今の車を手放してSUVのEVに乗り換える時は

先に結論

今の車を手放してEVのSUVに乗り換えるなら、今の車の売却額で実際の負担が変わります。下取りだけでなく買取店に売る方法もあるので、先に相場を知っておくと判断しやすくなります。

『下取りに出せば手間がないし、それでいいかな』と考える方も多いですよね。下取りは手続きがまとまっていて楽なのが良いところです。

ただ、4WDにするか迷っている時など、価格の差を埋めたい場面では、今の車がいくらで売れるかが判断材料になります。下取りの金額と買取店の査定を見比べてから決めても遅くありません。

乗り換えの順番
  1. 候補のSUVのEVを2WDと4WDで見積もる
  2. 補助金の額と登録日を確かめる
  3. 今の車の下取り額と買取の査定額を比べる
  4. 自宅の充電設備の工事も含めて総額を出す
SUVタイプのEVに乗り換える時に、見積もりから総額の確認までを順番に並べた4ステップの図解

ガソリン車からの乗り換えの流れはガソリン車から電気自動車へ乗り換える手順でまとめています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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買取店の査定を受ける前に、すぐ金額の目安が分かるのが便利なところです。

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この事実を知らないと、新しい車への買い替えで損をしてしまう可能性があります

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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。

すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。

ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。

販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
  • まず、控えめな下取り額を提示される
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金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。

ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。

比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。

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それでも下取り額が上がらなければ、高く買ってくれる買取店に売ればいいだけです。売るかどうかは、金額を見てから決めて大丈夫ですよ。

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よくある質問

電気自動車のSUVで4WDは必要ですか?

雪道や坂道、未舗装路をよく走るなら候補になります。市街地や高速道路が中心なら、2WDに冬用タイヤでも困らないことが多く、航続距離や価格の面で有利になりやすいです。

電気自動車の四駆は航続距離が短くなりますか?

同じ車種で比べると、4WDのほうが一充電走行距離が短めに公表されている車種が多くあります。候補の車で2WDと4WDの数字を見比べてみてください。

電気自動車のSUVのランキングはどう見ればいいですか?

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輸入車の電気自動車SUVも補助金の対象になりますか?

次世代自動車振興センターが承認した車種なら対象になります。額は車種ごとに違い、登録日によって変わる車種もあるので、公式ページの一覧で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 電気自動車のSUVは、自宅で充電できて家族や荷物が多い人に向いている
  • 車種は人気の順位ではなく、航続距離や価格などの公式値で比べる
  • 4WDは雪道で安心感がある一方、航続距離は短め、価格は高めになりやすい
  • 補助金は車種とグレード、登録日で額が変わるので見積もり前に確認する
  • 乗り換えでは、今の車の下取り額と買取の査定額を比べておく
電気自動車ガイド

電気自動車ガイド 編集部

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