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電気自動車というと、最近の新しい車というイメージがありますよね。『いつから電気自動車ってあるんだろう』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、電気自動車の歴史はかなり古く、自動車の歴史の初めのころから作られていました。日本でも、戦後すぐに電気自動車が走っていた時代があります。
この記事では、電気自動車のはじまりから今までの歩みを、時間の流れに沿って紹介します。
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電気自動車はいつから始まった?はじまりは自動車の黎明期
電気で走る車は、ガソリン車が広まる前の時代から試されてきました。一度はガソリン車に主役を譲り、バッテリーの進化とともに、ここ十数年で再び量産されるようになったのが電気自動車の歩みです。
『電気自動車は最近できた技術でしょう?』と思う方も多いですよね。
実は、電気自動車の歴史は、ガソリン車とほぼ同じくらい長いんです。モーターと電池で車を動かすという考え方は、自動車そのものが生まれたばかりのころから試されてきました。
世界初の電気自動車はどれ?
電気自動車の世界初がどの車かは、何をもって「電気自動車」と呼ぶかで答えが変わります。
試作の段階まで含めるのか、人を乗せて走れた車なのか、実際に売られた車なのかで、挙げられる車が違ってくるからです。
「量産」に絞った言い方では、三菱自動車が2009年に発表した軽の電気自動車を「世界初の量産電気自動車」と自社の発表で表現しています。どの「世界初」なのかを分けて読むと、混乱しにくくなります。
電気自動車のはじまりと、最初のブーム
電気自動車の最初のころは、ガソリン車と「どちらが車の主役になるか」を競い合っていた時代でもあります。
電気自動車は、エンジン車に比べて音が静かで、においもなく、運転の操作も簡単だったと言われています。そのため、町の中を走る車として選ばれていた時期があったんです。
電気自動車の歴史を4つの時代で見る
電気自動車の歴史は「最初のブーム」「ガソリン車に主役を譲った時代」「量産EVの登場」「選べる車が増えた今」の4つに分けると流れがつかみやすいです。
長い歴史を、ざっくり4つの時代に分けてみました。
| 時代 | 何が起きた? | 電気自動車の立ち位置 |
|---|---|---|
| 最初のブーム | 自動車の黎明期に、電気の車とガソリンの車が競い合う | 静かで扱いやすい車として選ばれる |
| ガソリン車に主役を譲る | 長く走れて燃料も手に入りやすいガソリン車が広まる | 電池の重さや走れる距離の短さで後退 |
| 量産EVの登場 | 2009年に軽の電気自動車、2010年に普通車の電気自動車が登場 | リチウムイオン電池で実用的に |
| 選べる車が増えた今 | 軽からSUVまで、各メーカーが電気自動車を出す | 少しずつ身近な選択肢に |

日本の電気自動車の歩み(年表)
日本の電気自動車の歩みを、メーカーの公式発表をもとに並べてみました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1947年 | 「たま電気自動車」が発売される |
| 1951年ごろ | たまがタクシー向けとして使われていた時期 |
| 2009年 | 三菱自動車が軽の電気自動車を発表(同社は「世界初の量産電気自動車」と表現) |
| 2010年 | 日産が普通車の電気自動車を日本で発売 |
| 2022年 | 日産が軽の電気自動車を発売 |
| 2025年 | 日産の普通車の電気自動車が3代目に |
| 2026年 | ダイハツ・スズキが初めての量産BEVを発売(スズキの軽乗用EVは11月発売予定) |
日本で最初の頃の電気自動車
日本の電気自動車の歴史で知られているのが、戦後すぐの1947年に発売された「たま電気自動車」です。石油が足りなかった時代に、電気で走る車が活躍していました。
戦後すぐに走った「たま電気自動車」
日産のヘリテージコレクションによると、「たま電気自動車」は1947年(昭和22年)に東京電気自動車が発売しました。この会社は戦前の立川飛行機の有志が立ち上げ、のちのプリンス自動車工業につながっていきます。
| 項目 | たま電気自動車(日産ヘリテージコレクションの記載) |
|---|---|
| 発売 | 1947年 |
| 電池 | 鉛電池 |
| 1充電走行距離 | 65km |
| 最高速度 | 35km/h |
『戦後すぐに電気自動車があったなんて』と驚きますよね。
当時は石油が足りない一方で、水力発電の電気には余裕がありました。国も電気自動車の製造をすすめ、新しいメーカーの電気自動車がたくさん作られていたそうです。
たまは、1951年ごろまでタクシー向けとして重宝されたと紹介されています。
量産の電気自動車が登場した2009年・2010年
その後しばらく、電気自動車は表舞台から遠ざかります。再び注目されたのは、リチウムイオン電池が車に使われるようになってからです。
| 項目 | 2009年発表の軽の電気自動車(三菱) | 2010年発売の普通車の電気自動車(日産) |
|---|---|---|
| 電池 | リチウムイオン電池 16kWh | リチウムイオン電池 24kWh |
| 走れる距離 | 164km(JC08モード) | 200km(JC08モード) |
三菱自動車によると、この軽の電気自動車と軽商用の電気自動車は、2019年4月時点で累計3万1千台を超えて販売されました。
選べる車が増えた2020年代
2020年代に入ると、電気自動車の選択肢は一気に広がります。
軽の電気自動車が登場し、SUVや軽商用バンの電気自動車も各メーカーから出てきました。2026年には、ダイハツが初めての量産BEVとして軽商用バンを、スズキが初めてのBEVとしてSUVを発売しています。
税金や補助金の仕組みも変わってきた
電気自動車をめぐる国の制度も、ここ数年で何度も変わっています。
| 時期 | 制度の動き |
|---|---|
| 令和6年度から | 国のCEV補助金の額を、車の性能に加えて充電設備や整備の体制なども含めて決める仕組みに |
| 2026年3月31日 | 車を買う時にかかっていた環境性能割が廃止 |
| 2026年4月1日 | 毎年の税金の名称が「自動車税」「軽自動車税」に変わる |
| 令和10年度以後(方針) | 新しく登録する電気自動車の自動車税を、車の重さに応じた仕組みにする |
最後の見直しは、具体的な税率を令和9年度の税制改正で決める予定です。電気自動車の歴史は、制度の歴史とも重なっているんですね。
なぜ一度ガソリン車に負けた?昔と今で変わったこと
昔の電気自動車は、電池が重くて走れる距離が短いことが大きな弱点でした。今は電池の性能と充電の場所が大きく変わり、ふだん使いの車として選べるようになっています。
電気自動車がガソリン車に主役を譲ったのは、走れる距離や電池の重さで、ガソリン車にかなわなかったからです。
たま電気自動車の65km・35km/hという数字を見ると、当時の電池でできることには限りがあったことが分かりますよね。
| 比べるところ | 昔の電気自動車 | 今の電気自動車 |
|---|---|---|
| 電池 | 鉛電池 | リチウムイオン電池 |
| 走れる距離 | たまで65km | 普通車で400km台から700km台(WLTCモード) |
| 充電する場所 | 限られる | 全国に約6.8万口(2024年度末・経済産業省の推計) |
| 国の後押し | 戦後の一時期は製造をすすめた | 補助金・税金の軽減・充電設備の整備目標 |

今の数字は、2026年10月時点のメーカー公式サイトと経済産業省の資料にもとづいています。走れる距離は試験の条件での値で、気温や走り方で短くなります。
充電の場所が増えてきた歩み
昔と今でいちばん変わったのは、充電できる場所かもしれません。
国は2023年10月の「充電インフラ整備促進に向けた指針」で、2030年までの充電設備の目標を15万口から30万口へ倍に引き上げました。高速道路では、1口で大きな出力の急速充電器を増やす計画も進んでいます。
| 時期 | 充電の環境(国や高速道路会社の公表) |
|---|---|
| 2023年10月 | 2030年の目標を30万口(うち公共用の急速充電器3万口)に引き上げ |
| 2024年4月 | 高速道路会社3社が、2025年度末までにSA・PAの急速充電を約1,100口へ増やす予定と発表 |
| 2024年度末 | 全国の充電設備が約6.8万口(経済産業省の推計) |
世界と日本の今
世界に目を向けると、電気自動車の広がり方は国によってかなり違います。
経済産業省の資料(2025年6月)では、2024年の第4四半期に世界の新車販売に占める電気自動車の割合は15%、日本は1%とされています。世界と比べると、日本の電気自動車はまだゆっくりとした歩みです。
「昔より走れる距離が延びたから、どんな使い方でも大丈夫」と考えるのは早いです。充電にかかる時間や、自宅で充電できるかどうかは、今でも電気自動車を選ぶ時の大事な条件です。
電気自動車の歴史について、よくある相談
ここでは、電気自動車の歴史や広まり方について寄せられることの多い相談を、要約して紹介します。
電気自動車は、いつ頃ふつうに販売店で売られるようになる?
電気自動車は、いつ頃ふつうに自動車の販売店で売られるようになるのか、という相談です。
実は、もうその時代に入っています。2026年10月時点で、国内の多くのメーカーが軽やSUVの電気自動車を販売店で扱っています。
ただ、乗っている人の数で見ると、まだ少数派です。自販連の統計(軽自動車を除く乗用車)では、2025年の1年間で電気自動車は39,885台、乗用車全体の1.57%でした。
電気自動車は、いつ本格的に普及する?
今はハイブリッド車が主流だけれど、いつ電気自動車に置き換わるのか、という相談もよくあります。
いつとはっきり言うことはできません。ただ、少しずつ増えてきているのは確かで、2026年9月の1か月では乗用車全体の5.7%まで伸びています。
「じゃあ、ガソリン車はすぐに買えなくなるんですか?」
「国の目標の電動車にはハイブリッド車も含まれるので、慌てなくて大丈夫ですよ」
国は2035年までに乗用車の新車販売をすべて電動車にすることを目指していますが、電動車にはハイブリッド車やPHEVも入ります。普及が進まない理由は電気自動車が普及しない理由で紹介しています。
歴史から見る、これからの電気自動車と乗り換え
電気自動車は、電池と充電の環境が良くなるたびに前に進んできました。これからも選べる車は増えていきそうですが、乗り換えは自分の使い方に合うかで決めるのがいちばんです。
国は、2030年までに充電設備を30万口にする目標を掲げています。2026年11月にはスズキ初の軽乗用EVの発売も予定されていて、選べる車はまだ増えていく流れです。
- 自宅で充電できるか
- ふだんの1日の走行距離
- 今の車にあと何年乗るつもりか
- 補助金や税金の制度が、買う時点でどうなっているか
電気自動車への乗り換えなどで今の車を手放す時は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、乗り換えの時期も判断しやすくなります。
これからの見通しは電気自動車の今後、電気自動車の全体像は電気自動車(EV)とはで紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
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よくある質問
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電気で走る車は、自動車が生まれたばかりのころから試されてきました。日本では、1947年に「たま電気自動車」が発売されています。
日本で最初の量産の電気自動車は何ですか?
量産の電気自動車としては、三菱自動車が2009年に発表した軽の電気自動車がよく知られています。同社はこの車を「世界初の量産電気自動車」と表現しています。
電気自動車の世界初はいつですか?
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電気自動車が一度広まらなかったのはなぜですか?
昔の電池は重く、走れる距離も短かったからです。長く走れて燃料も手に入りやすいガソリン車が、車の主役になっていきました。
まとめ
- 電気自動車の歴史は古く、自動車の黎明期から作られていた
- 日本では1947年に「たま電気自動車」が発売され、戦後の一時期に活躍した
- 2009年と2010年に、リチウムイオン電池を使った量産の電気自動車が登場した
- 今は軽からSUVまで選べるが、乗っている人の数はまだ少数派
- 乗り換える時は、今の車の相場を先に知っておくと判断しやすい





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